筆者の電気契約会社はまちエネさんなのですが、これは本当にお得な電力提供会社なのかみていきましょう。
まちエネとは?
まちエネはMCリテールエナジー株式会社が提供している電力小売会社です。
株主は三菱商事、ローソン、中部電力ミライズがメインとなっており、他社にはない魅力的な電力プランを提供しています。
お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、三菱商事がいるところが実はミソなんですよね。
まちエネについては以前にも記事にしていますので、ぜひこちらもご覧ください。
魅力的なプランとは?
冒頭でも少し触れましたが、三菱商事が提供しているということは、三菱グループが絡んでいまして三菱自動車も実は関係があります。
三菱自動車と言えば、アイ・ミーブですね!
アウトランダーなどのPHEVも販売しており、実は電気自動車と深い関係があります。
そのため、当初は三菱自動車の電気自動車、もしくはPHEVを所有しているユーザー限定である電力プランを契約することができる形となっていました。
筆者も当時は三菱自動車を羨ましく思っており、いつかはまちエネも他社の自動車で契約できないものか?と考えていました。
今では他社の電気自動車ユーザーでも契約できるようになったので、嬉しいですね!
ということで、魅力的なプランとはTOPページにもある、電気自動車専用の「毎晩充電し放題!プラン」となります。
これは毎晩1時〜5時まで電気自動車、もしくはPHEVの充電電気代が無料になるというものです。
つまり、電気自動車を所有している方で自宅充電ができる人には美味しいプランですね。
ICE車で言えば、ガソリン無料みたいなもんですね。
ただ、注意頂きたいのは「充電」だけが無料であり、通常使用の電気は1時〜5時でも電気代がかかります。
また、充電は普通充電かV2Hに限りますので、3kW〜6kWまでの充電が無料になります。
テスラのウォールコネクターなら9.8kWも可能かと思いますが、無料の対象になるかはまちエネに要確認となります。
電気代は結局お得なの?
さて、話を戻しますが、まちエネの充電し放題プランは果たしてお得なのか?という問題ですが、「限定的にお得」とお伝えいたします。
以前は基本料金が安かったので、お得だったのですが、今は基本料金が値上がりした関係で少し微妙なところもあります。
以下の条件に当てはまる方はある程度お得と言えるでしょう。
・自宅充電可能
・V2Hを所有している
・EVのバッテリー容量が40kW以上ある
・夜に車を動かすことが少ない
なかなか厳しい条件が揃っているような気もしますが、一番大きな点は「V2H」があるかないかで結構変わってきます。
V2Hは電気自動車の電気を家に給電する機能があります、これにより1時〜5時に充電した電気を家に給電することで、夜間帯の電気を抑えることができます。
例えば、17時〜翌1時まで給電するタイマー設定を行い、1時〜5時は充電といった形で電気を節約することができます。
筆者の場合は日産アリアをV2Hに夜間接続しており、以下のような運用をしています。
(自宅には太陽光5.3kWもあります)
・17時〜1時は日産アリアから家に給電
・1時〜5時は日産アリアにV2Hで充電(最大6kW)デマンド対応で変化
・5時〜7時は日産アリアから家に給電
・7時〜17時は太陽光で家の電気を使用、もしくは東京電力へ売電
というような運用をしています。
では、これで実際の電気代をみていきましょう。
家の電気代
まちエネの契約プランは60Aになり、筆者の場合は毎晩充電した電気代を測定する装置が接続されているので、正確な充電量が計算される形となっています。
これにより使用電力と充電力が綺麗に分かれています。
東京電力エリアの60Aの基本料金は「4,200円」計測機器は「660円」となります。
あとは使用電力に応じて3段階の電気料金です。
ではでは、各月の電気代をみていきましょう。
2月利用分
3月利用分
4月利用分
おまけ 基本料金値上げ前
なんと、この時は驚異の -518円というもの。
実際の請求は0円でした。マイナス分は国庫に返金されるそうです。
通常の電気代よりは安い!
ということで、電気代で見るとそこそこお得になっていると思います。
これは電気自動車ならではだと思いますが、日産アリアでお出かけしても家に帰れば1時〜5時で充電されるので、次の日にまたお出かけできちゃいますね〜。
これこそ電気自動車の最大の魅力であり、「自動車」の使い方ではないんですよね。
電気自動車ならでは
ここがポイントになるのですが、「自動車」ではなく、新しい道具として認識頂きたいと筆者は思っています。
以前からお伝えしていますが、自動車は止まっている時ほど勿体無い時間なのです。
(何も生み出さず場所をとってしまう)
でも、電気自動車なら「蓄電池」としても活用することができます。
普段はこのような「節約」として使うこともできますし、もし停電した場合は「蓄電池」として家の電気として使うこともできます。
特に大容量のバッテリーを持った電気自動車であれば2日〜4日は電気自動車のバッテリーで不自由なく電気がある生活ができるでしょう。
今ICE車(ガソリン車)をご利用されている方も少し見方を変えて見ると面白い道具だと思いますので、ぜひ電気自動車も検討してみてはいかがでしょうか。
実は色々なことに使うことができる自動車は面白いかもしれませんよ!