LEAF SPYというアプリを使用して、リーフの電池状況を簡単に確認することができます。
どういったアプリなのか簡単に紹介させて頂きます。
LEAF SPYとは
LEAF SPYはリーフに搭載されているリチウムイオン電池の容量や急速充電・普通充電の充電回数などを見ることができるアプリになります。
また、現在のリチウムイオン電池の電池温度や、充電残量なども知ることができるアプリとなっており、リーフを所有されている方であればぜひ使用したいアプリとなります。
必要なアプリと機器
必要なアプリはGoogle StoreかApp StoreからダウンロードしてインストールすればOKです。
各アプリでは「LEAF SPY」と検索すると出てきます。
Pro版とLite版が用意されており、Lite版は無料ですが、Pro版に比べて取得できる情報が少ないです。
買い切りのアプリとなりますので、Pro版の購入をお勧めしますが、まず通信可能かどうか、情報取得できるかを試すためにLite版を導入したのちに、情報取得に問題がなければPro版の購入をお願いします。
また、アプリだけではリーフの情報は取得できません、「OBDII」という通信機器が必要となります。
OBDIIとは車体の情報を取得するために必要な機器となり、この機器がないと充電に関する情報などが取得できません。
OBDIIには複数のバージョンがあります。またAndroid用とiPhone用がありますので、購入される際にはご利用されているスマホに応じて注意してください。
下記には筆者が使用しているOBDIIの機器をご紹介させて頂きます。
Android版 OBDII Ver1.5(Bluetooth)
iPhone版 OBDII Ver1.5(Wi-Fi)
なお、接続する際にはAndroidは「Bluetooth」を使用し、iPhoneは「Wi-Fi」での接続となりますので、ご注意下さい。
各単語の意味
それでは接続が完了すると下記のような情報を見ることができます。
こちらの画像はAndroid版のLEAF SPYとなります。
表示された単語について説明させて頂きます。
読み方 | 意味 | 何を示しているのか | |
SOC | State Of Charge | 充電率 | 現在のバッテリー充電残量 |
AHr | Ampere Hour | 電流と時間 | バッテリーの総容量 |
SOH | State Of Health | 健全性 | バッテリーの劣化度合い |
Hx | バッテリー内部抵抗 | ? | |
Qc | Quick Charge | 急速充電 | 急速充電回数 |
L1/L2 | 普通充電 | 普通充電回数 |
40kWのリーフですが、インターネットで納車直後の実績値を確認するとだいたい以下のようです。
SOC 99%前後
AHr 114~115の間
考え方としては、以下です。
リーフは総電圧350Vのため、掛け算となります。
AHr 114 × 350V = 39.9kW
所有しているリーフの状況
筆者の所有しているリーフですが、40kWモデルとなり、2017年登録となります。
2022年7月現在で使用年数が約5年となります。5年経過した状態を確認すると以下となります。
※2022年7月4日のLEAF SPYの記録です。
数値 | 補足 | |
SOH | 92.03% | |
AHr | 106.24% | 37.184kW |
Qc | 1784 | ZESP2とV2Hによる充放電があるため |
L1/L2 | 58 |
走行距離は26,205kmとそれほど走行していません。主にV2Hで充放電がメインとなります(いわゆる蓄電池のような使い方)
5年経過しても劣化が3kWほどなので、それほど気にならないレベルと思われます。
実際充電しても走行距離が短くなったと感じることはなく、購入時と変わらない印象です。
まとめ
電気自動車は電池劣化を避けて通ることができません。
しかしながら、筆者のリーフのように5年経過しても劣化したのは3kWほどです。
3kWはどれぐらいかと申しますと、1kWあたりの走行距離が約7km~8kmです。
3kWだと21km~24kmほど走行できなくなったわけですが、許容範囲内といえそうです。
電池劣化は単純には計算できませんが、あと5年後に3kW劣化したとしても合計50kmほどということになります。
40kWのリーフは満充電で実走行距離は250kmほどなので、200kmになるような計算です。
(もちろん温度などにも影響されますが…)
普段使いにはそれほど影響がないと考えて良いと思います。
ガソリン車の場合、10万キロや10年経過するといろいろ部品に支障が出やすいと思いますが、電気自動車は部品点数も少なく劣化が少ないと思われます。
そう考えると電気自動車の方がコストパフォーマンスがいいかもしれないですね。
また10年後には新しい電気自動車に乗り換えるのもひとつの手段だといえそうです。
今の車種が気に入った場合、電池交換すればまた復活できるのも電気自動車の強みかも知れません。
コメント
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