高速道路上の急速充電器の普及ができていないため、暫定的な対応が行われていくようです。
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ETC2.0 ユーザーに対して一時退出OK
日経新聞が報じている通り、EVにおける高速道路の急速充電器の台数が少ないため、繁忙期(GW、年末年始など)の充電渋滞対策として高速道路の一時退出OKにする検討を実施しているそうです。
現在でも一部の高速道路で実証実験として一時退出OKとしているのを今後広げる予定だと考えられます。
どういうメリットがあるのか?
そもそも高速道路上のSA/PAに急速充電器は1台設置がほとんどです。
大きいSAなどは複数台の急速充電器が設置されていることがありますが、まだまだ複数台設置は少ないです。
一時退出の大きなメリットは高速を途中で降りてまた入ると金額が高くなるのですが、OKになれば高速道路の利用料金を抑えることができ非常にメリットがあります。
そもそも何でこんな対応?
本来ならばSA/PAに急速充電器を複数台設置することが一番の対策となります。
しかし、急速充電器を設置するには何百万円もの費用が発生するのと、繁忙期以外はそこまで混雑していないのも実情です。
今のEV普及率から考えるとおいそれと増設するには費用投資として見合わないということなのでしょう。
今後のSA/PAの対応について
今の状態は決して健全とは言えません。以前よりは急速充電器の数が増えたとはいえ、まだまだ足りない状況です。
特にSA/PAは急速充電器としての経路充電としては必須な上にEVとしては命綱となります。
電欠すると電気自動車は何もできなくなるわけですから、給油と同じで必須でしょう。
特に複数台での充電は早急に解決しなければならず、3台以上の同時充電ができるような環境が必要と思われます。
充電渋滞の問題もそうですが、そもそもネガティブなイメージが先行してしまうのを防ぐためにもこれは投資すべき事案だと思います。
NEXCOだけではなく、国も一緒に国策として取り組まないと前には進まない案件だと考えられます。
ガソリン車からの転換を本気で考えるなら、こういったインフラ整備は国が実施しなければならないでしょう。
ガソリンスタンドのような形は常に複数台給油できるわけですから、同じ考えで行うべきだと思います。
これから多種多様な電気自動車が登場し、皆さんが電気自動車を運転する時に安心してどこでも充電できる環境が整うことが普及への鍵となるでしょう。