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ヒョンデ INSTER発表と販売

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ヒョンデから新しいEVが発表されました。

車種名は「INSTER(インスター)」という名前で韓国ではキャスパー エレクトリックで販売しています。

この新しいEVは大きさもちょうど良く装備も充実しており、脅威になる存在だと思います。

一体どういった部分が日本の市場に合っているか解説していきたいと思います。

寸法と価格

INSTERの一番大きな特徴は寸法になります。

全長3,830mm
全幅1,610mm
全高1,615mm
ホイールベース2,580mm
車両重量1,300kg

大きさ的には5ナンバークラスの大きさとなり、コンパクトSUVに該当します。

INSTERのスペックは以下のページから

INSTER(インスター) 新型スモールEV|仕様|ヒョンデ
INSTER(インスタ) EVはロングドライブが可能なバッテリー容量を誇ります。 クラスごとの主要な機能と詳細な仕様をここで確認してください。| Hyundai Mobility Japan

似たような車種を比較していきましょう。

車種INSTER(Lounge)ヤリスクロス(ハイブリッド Z)KICKS(X FF)VEZEL(PLaY FF)
全長3,380mm4,180mm4,290mm4,325mm
全幅1,610mm1,765mm1,760mm1,790mm
全高1,615mm1,590mm1,605mm1,590mm
ホイールベース2,580mm2,560mm2,620mm2,610mm
車両重量1,400kg1,170kg1,360kg1,380kg
価格3,575,000円2,809,000円
(ナビは付いていません)
3,083,300円
(ナビは付いてません)
3,556,300円

このような形となり、今あるコンパクトSUVの中でも一回り小さいサイズになっています。

特に全幅が特徴的になっており、FITの全幅(1,695mm)よりも小さく日本の狭い道路事情にもマッチしたサイズになっていると言っても良いでしょう。

ここまで小さいサイズの5ナンバー車両EVはないので待望のサイズではないでしょうか。

一つ大きな異なる点は5人乗りではなく、4人乗りとなっていますので注意が必要です。

荷物スペースについて

荷物スペースは全長が短い関係もあり、少し容量が小さめとなっています。

ただ、2段構成となっているため、お買い物したものは問題なく収容できると思います。

電気自動車として魅力的なところ

一番大きな点はボディサイズではあるものの、装備も必要なものがほぼ揃っていると言う点になります。

電気自動車として欲しい機能は以下となります。

 ・充電能力(どこまで受け取れるのか)
 ・暖房能力(ヒートポンプ式に対応か)
 ・バッテリー容量
 ・バッテリーの温調機能
 ・ADASなどの運転支援機能

このような機能がINSTERには全て揃っており、電気自動車としては困ることがない装備となっています。
(ヒートポンプ式はCasualには搭載されていませんが、VoyageとLoungeには搭載されているのでこちらのクラスを選べば問題ないと思います。)

その他詳細は以下のINSTERの装備からご確認ください。

INSTER(インスター) 新型スモールEV|価格|ヒョンデ
INSTERの等級別オプションと価格を確認してください。ヒョンデのINSTER(インスタ)は、最先端の技術を採用し、便利な自動車生活をサポートします。 | Hyundai Mobility Japan

これだけ装備が充実していて、価格も最上級グレードのLoungeで3,575,000円ということでかなり競争力が高い価格設定となっています。

比較対象として、上記の車種がありヤリスクロスなど値段だけ見るとかなり安いように見えますが、装備がほぼないので、オプションをそれなりにつけるとINSTERと変わらなくなってきます。
この辺りは注意が必要です。

航続距離はまだ正式に発表されていませんが、49kWhを搭載されているため満充電で最低でも300km以上走行可能である可能性が高く、INSTERは間違いなく今の日本市場にマッチした電気自動車といえそうです。

足りない部分(弱点)

INSTERにおいての足りない点(弱点)ですが、これは充電に関する制度となります。

日産はZESP3と言うe-MobilityPowerのネットワークを利用した充電サービスが利用できる充電カードを専用に発行しています。
三菱自動車も同様です。

TESLAにおいては自社のスーパーチャージャーがあるので、CHAdeMOは使いませんが、独自の充電ネットワークを展開しています。

BYDも現在はこちらの充電ネットワークには参加しておらず、別途充電カードを用意する必要があります。

ヒョンデも例外に漏れずこういった充電ネットワークを持ち合わせておらず、e-MobilityPowerとも連携していません。
こういったことから、日本の充電ネットワークを利用する際には各ユーザーが判断して充電プロバイダーを選択する必要があります。

最近はENEOS Charge Plus、エコQ電、PowerXなど充電プロバイダーが増えているものの統一されているわけではありませんので、各特徴をユーザーが取捨選択する必要があり、この辺りがガソリン車の運用と異なる大きな点となります。

自宅での充電がメインであり、それほど遠出することもないのであればあまり考える必要はないかもしれませんが、上記のような状況であることは知っておいて損はないでしょう。

INSTERは買いなのか

筆者目線から申し上げるとINSTERは買いの1台で間違いありません。

特にこれからEV(電気自動車)を検討しているユーザーならぜひ選択の1台にしていただきたいと思います。

軽自動車ではなく普通乗用車セグメントであれば間違いなくコストパフォーマンスが高く、満足できる1台になります。

電気自動車という区分で見ると小型のSUVセグメントはまだなく、SUVだと大型になってしまいます。

日産アリア、TESLA Model Y、メルセデスEQA、VOLVO EX30あたりが対象になってきますが、どうしてもサイズが合わず価格も2段階ほど上がってしまいます。

日産リーフはハッチバックなので、少し異なりますが価格と車両サイズなどを検討するとINSTERは乗り換えの候補としても悪くないと思います。

最後に

非常に魅力的なEVが出たなと筆者は受けており、現在日産アリアがなくINSTERが先に登場してた場合はこちらを購入していた可能性が非常に高いと思います。

日産アリア自体は満足していますが、日産リーフの買い替えからと考えると価格も車格も上がってしまい、同レベルならINSTERで全く問題ないと思います。
むしろINSTERの方が日産リーフより一回り小さく充電性能も上であり間違いなく上位と捉えることができます。

まだ試乗しておらずどのようなものかわからない部分があるので、情報が揃ってきて充電性能も問題なければ検討する候補に上がってくるでしょう。

2025年には日産リーフがフルモデルチェンジされると噂されていますが、これがINSTER以上に魅力的な要素がないとなかなか厳しいのではないかと思いますので、日産には頑張ってもらいたいところです。