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NEW NISSAN LEAF (第3世代)

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日産から2025年6月17日に新型日産リーフ(第3世代)が発表されました。

主なスペックはニュースリリースである程度分かりますので、日産アリアを所有している筆者目線で今回の日産リーフを読み解いていきたいと思います。

充電性能

今回発表された新型日産リーフですが、52kWhモデルと75kWhの2モデル展開となりました。

最大受入電力については以下とのこと

モデル52kWh75kWh
最大受入電力105kW150kW

ただ、これもまだ微妙なところでNACSやCCSではこの最大受入電力のようで、もしかしたらCHAdeMOだと変わる可能性はあるかもしれません。

筆者的には日産アリアと比べても遜色なく、このバッテリー容量からだと十分な性能だと思いました。

(テスラ車は250kWまで受入可能ですが、持続するわけではないので、日産リーフがどこまでの最大受入電力を許容できるかですね。)

ワンペダル走行

新型リーフでは今までのe-Pedalではなく、日産サクラやアリアに搭載されているe-Pedal STEPが採用されています。

そのため、ワンペダル走行はできずに最終的に止まるにはブレーキを踏む必要があります。

しかし、今回新たに「インテリジェントディスタンスコントロール」が搭載されました。

インテリジェントディスタンスコントロールとは

日産のグローバルサイトに詳細は記載されていますが、アクセスペダルを離すだけで先行車との距離やカーブに応じて減速を行ったり、停止する仕組みとなります。

インテリジェント ディスタンスコントロール​ | イノベーション | 日産自動車企業情報サイト
インテリジェント ディスタンスコントロール​:アクセルペダルを離すだけで、先行車との距離やカーブの大きさに応じた減速を行います

この機能があるとe-Pedal STEPでは停止できなかったものが、インテリジェント ディスタンスコントロール​により停止できるのではないかと筆者は考えています。

最終的な停止機能

とはいえ、これはレーダー機能を利用した加減速のため、天候や視界不良などにより正常に働かない可能性がありそうです。

そのため、最終的にはドライバーがブレーキペダルを踏まないと止まらない可能性があるため、ここは注意が必要でしょう。

走行用バッテリーの温調機能

新型リーフでは走行用バッテリーの温調機能が搭載されました。

また、目的地をナビにセットすれば、「ナビリンクバッテリーコンディショニング」が機能して適切な温度にバッテリーを調整して急速充電時に最大限の機能を活かせるようになります。

これはテスラ車のバッテリープレコンディショニングと同様といえそうです。

日産アリアにはこちらの機能がなく、冬場の急速充電は苦労しています。詳細は以下の記事から

もちろん今回の新型リーフからバッテリー温度を冷却する機能も搭載されているため、夏場での急速充電でも性能が落ちることはなく充電可能となっています。

V2Xの対応

日本車仕様では「V2H」に対応し、他のグローバル展開ではV2Lに対応しています。

今回車両に1500Wのコンセントが搭載されました。

米国仕様ではの文言が気になるところですが、おそらく日本仕様も搭載されてくると思います。

今までの日産車両で電気自動車の場合、室内コンセントがなく不便でしたが、これにより搭載されればキャンプや災害時など走行用バッテリーから電気を取り出すことができるので、非常に便利ですし、前から渇望されていたものがやっと搭載されたので嬉しいですね。

V2Lにも対応しているため、おそらく普通充電ポートから何かしら電気を取り出せるのではないかと思います。

電気自動車オーナー目線の気になるところ

充電ポートの位置

走行距離などは特に気にしておらずで、一番の気になるところはやはり充電ポートの位置でした。

今回前方左右に普通充電ポートと急速充電ポートがあり、日産アリアと同じ形のようです。

おそらく、CMF-EVプラットフォームを採用して共通化しているからだとは思いますが、この充電ポートの位置は正直使いにくいと思います。

日本の駐車事情として、バックでの駐車が一般的なため、充電ポートが前にあるとバック駐車だとケーブルが短く届かないことが多いです。

前から駐車するとスペースの関係で止めにくかったりもしますので、ここは改善してもらいたかったですね。

バッテリー温度の表示

まだイオンフォメーション画面が完全には公開されていませんが、現在の走行用バッテリー温度の状況が見えるようにして欲しいと思います。

日産サクラはバッテリー温度のバーがありある程度わかるようになっていますが、日産アリアにはバッテリー温度に関わる表示はありません。

温調機能があるとは言え、バッテリー温度が高いようであれば冷却機能が働いているかなど目で見て確認できた方がドライバーとしても安心できると思います。

特に最近の日本は夏は非常に暑い時期が続き、バッテリー温度の上昇が非常に気になるところです。

あまりにも高温になった際には冷却機構が正常に動作しているかの目安になるので、安心材料につながるのではないでしょうか。

実車はいつ見れるのか

25年度に販売は開始するのではないかと想像していますが、秋に開催されるJapan Mobility Show 2025にてお披露目される可能性が高いと思います。

この時にはおそらく開発者も登壇されると思いますので、気になることが色々解消されるのではないでしょうか。

筆者の想像ですが、販売スケジュールは2025年度になり、2026年2月〜3月ごろに販売開始と見ています。

決算発表を考えるとこの時期に販売がスタートしていないと日産としての経営状況を問われた際、日産リーフを起爆剤に経営状態が回復していることを発表したいのではと考えられます。

さて、新型日産リーフですが、どこまでグローバル販売に弾みがつくのか今から楽しみですね。
中国ではN7が好調な売れ行きと報道発表されていますが、新型日産リーフはどこまで食い込むのか気になるところです。

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