電気自動車の充電について、説明していきたいと思います。
充電には普通充電と急速充電がある
日本では充電の種類は2種類あり、普通充電と急速充電とあります。
のちほど詳細を記載しますが、充電端子が普通充電と急速充電で各規格に対応したものが必要となります。
画像は日産HPから引用(日産SAKURA充電ポート)
①普通充電ポート
②急速充電ポート
③充電ポートライト
普通充電とは
主に自宅充電がメインとなりますが、EV用 200V コンセントを設置して普通充電ケーブルを挿して充電することができます。
充電容量ですが、以下となります。
200V × 15A = 3kWh
1時間に約3kW充電することができます。
例えばですが、日産SAKURAのバッテリー容量が20kWなので、約7時間~8時間で満充電することができます。
※充電する場合、若干の電力ロスがでるので自宅の事情によりますが、2.7kW~2.9kWで充電されると思われます。
もちろんショッピングセンターにも普通充電器が設置されていることがあります。
その場合はケーブル付きが多く、車両に挿すだけで使用できます。
下記はイオンモールに設置されている普通充電器
急速充電とは
急速充電は「CHAdeMO」規格の大容量充電器になります。
普通充電器と異なり、「20KW~150kW」まで対応している充電器となります。
日本全国に急速充電器が設置されていますが、概ね30kW~50kWがメインとなり、だいたいが1基しか設置されていないことが多いです。
というのも急速充電器は機器が高額なのと受電設備(キュービクル)が必要となり、大電流になれば電気代が高額になるため、設置ハードルがあるためです。
今後は?
現在の充電器数は2021年2月で日本全国「約30,000」あります。
内訳は、急速充電器「7,950」普通充電器「21,700」なっています。
しかし、急速充電器は設置年数が10年を経過しているものが増えており、設備更改を迎えていますが、設備更改費用がかなり高く設置者からは採算があわない理由から撤去も始まっています。
設置時には国からの補助金で設置できていたのですが、利用頻度が少なく機器故障などの場合、価格が高額なためこのような事態が発生しています。
政府はカーボンニュートラルの目標を目指していますが、実際には充電インフラが進んでいません。
これは官民一体になって進めていかないと解決できない問題です。
日本ではe-Mobility Powerが充電インフラを進めていますが、まだまだ解決には時間がかかりそうです。
これから電気自動車(EV)が増えてくるので、もっともっと充電インフラの拡充を願うばかりですね。