納車されて3年経過しましたので、ここで真夏の急速充電を試してみました。
真夏の急速充電とは
日産サクラで真夏に急速充電すると走行用のバッテリー温度の上昇や実際に充電は問題ないかを見ていく検証となります。
果たして問題なく充電できるのでしょうか。
電気自動車は真夏の暑い時期に急速充電を行うと電池の温度が上昇し急速充電しても、熱さの影響で電流が低下し電力量が低下してしまいます。
これは走行用バッテリーに負荷がかからないよう(痛めてしまうため)制御が入る現象となります。
日産サクラではこの現象がどうなるかみていきましょう。
充電前のステータス
急速充電実施前のステータスです。

TOP画像にもありますが、電池残量は17%からスタートで走行用バッテリー温度は最低が36度、最高が37.4度でスタートです。
外気温は35度で結構暑いですね。

LeafSpyを見るとSOCが実際のバッテリー容量と差異が出ているのは、バッテリーの保護領域があるためとなります。
ではでは充電スタートしていきましょう。
急速充電スタート
充電スタート直後は当たり前ですが、日産サクラの受け入れ電力MAXの30kWを記録しますね。
今回は念のため新電元の90kWで実験しています。(日産サクラの受け入れ電力は30kWがMAXなので50kWの充電器でもよかったですが、念のためですね)

352V x 86A =30.272kWを記録しています。
問題なく充電開始ですね。
途中経過
ということで問題なく充電を開始したわけですが、気になるのがバッテリー温度です。
日産サクラはバッテリー温度が40度を超えると自動的に走行用バッテリーを冷却するため、エアコン冷媒がバッテリーについており、冷却がスタートします。

例に漏れず、筆者の日産サクラも一番温度が高いところで40度を計測したところ、エアコン冷媒機能が働きました。
A/Cを見ると550W使っているのがわかります
これは冷却用に電気を使っており、車の電源をOFFにしているのですが、このように冷媒が働いていることがわかります。
しかし、あまりにも暑いので、車内を冷やすため電源をONにしましょう。

車内の表示を見ると38%までバッテリーが回復した状態でバッテリー温度を示すバーがレッドゾーンの3つぐらい手前のところで40度になったということでしょう。
ちなみに充電開始5分少々経過後に40度に達してしまい、かなり温度上昇が早いことがわかります。
このまま30分充電後にどうなるか見てみましょう。
30分の充電完了後は?
30分の充電が完了しました。



電池の残量は75%まで回復しました。
17%→75%なので、ほぼ60%回復と言えるでしょう。
充電量としては10.2kWh入りました。日産サクラの充電量としてはいい方だと思います。
バッテリー温度もMAX46.7度とそこまで上がりませんでしたね。
これはバッテリーの冷却機構が正しく働いたと言えますし、熱ダレ(バッテリー温度が上昇して充電されない現象)が発生していないことがわかります。
この暑さだと日産リーフ(ZE1)はバッテリー冷却機構が空冷式のため、冷やすことができず熱ダレが起きやすいと考えられます。
その点、日産サクラはバッテリー温度を冷却することで、急速充電してもバッテリーを痛めにくく、さらに移動してまたバッテリーが減ったとしても急速充電することができると言えます。
外気温が35度でも問題なかったですね。
最後に
いかがだったでしょうか。
これだけの猛暑が続いていますが、日産サクラであれば問題なく充電できたので安心ですね。
来月はお盆もありますので、少し遠出される方もいらっしゃると思います。
日産サクラで移動されても熱ダレによる充電の心配はないと考えて良いと思いますので、少し遠出してみてもいいのではないでしょうか。
ただ注意点として、今年もかなり暑いためエアコンもかなり使われると思います。
その場合、走行用バッテリーの減りが通常より早いため、なるべく早めの充電プランを考えて頂けますと幸いです。
いつもの感覚(春先など)だと最悪電欠(レッカー)の可能性もありますので、ご注意くださいね。
おまけ
充電の際のグラフを下に掲載します。
こうしてみると充電が綺麗にできていることがわかりますね。
