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日産サクラ9400km経過 LEAF SPY(リーフスパイ)電池劣化は?

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日産サクラが納車されて、もう少しで1年が経過しようとしています。
現在の走行用バッテリーの劣化状況を見ていきましょう。

今回もLeafSpyで計測するので、Amazonで購入したOBDIIをご紹介します。

※iPhone用を利用する場合はWi-Fi版をご使用下さい。
Bluetooth用だと接続できない場合があります。

前回の記事はこちら

前回(2023年4月8日)の電池状態は?

前回記事で紹介していますが、2023年4月8日に測定した際の電池劣化具合をみていきましょう。

数値補足
SOH95.10%
AHr54.87%19.204kW
Qc117急速充電回数
L1/L260普通充電回数
2023年4月8日のLeafSpyの結果

それほど進んでいないように思いますが、今回はどうなったでしょうか。

2023年6月19日の電池状況を測定

LeafSpy(リーフスパイ)の測定結果画像になります。

数値補足
SOH94.74%
AHr54.66%19.131kW
Qc158急速充電回数
L1/L277普通充電回数
2023年6月19日のLeafSpyの結果

少し劣化したかな?程度で気になるほどではないようです。
来月で納車されて1年になる予定で、走行距離が9,415kmとなりました。

1年で10,000kmになりそうなので、1ヶ月約830km超えていますね。

そこそこ走っているのかなぁと思います。街乗りメインだとこれぐらいの距離だと思います。

劣化具合で言うと1kWhほどになるわけですが、このまま毎年同じように劣化具合が進むようであれば、5年度に5kWhで10年後には10kWh劣化することになります。
本当にそのまま劣化するかは見ていかないとわからないですね。

劣化具合によっての航続距離は?

今の時点では劣化具合は1年ほどしかデータが取れていないので、まだまだはっきりは分かりません。

可能性としては、1年ごとに1kWh劣化すると仮定すると上記の通りですが、5年後に5kWh劣化するとバッテリー総容量は15kWhとなり電費が9km/kWhの場合、15×9で135kmになります(実距離で100%充電の場合)

これだと短い?ように感じますが、街乗りでの1日の移動は50km未満がほとんどなのでやはり問題はなさそうです。

ただ、長距離(100km以上)になってくると少ししんどいなーと感じますが、急速充電の場所(経路充電)をしっかりおさえておけば問題ないと思います。

問題は10年後ですね。

本当に10kWh劣化するとなると、10kWhになり走行距離が満充電でも90kmほどになってきます。

90km未満になると街中は問題ありませんが、長距離は考える必要が出てきそうです。

その場合は、リーフや日産アリアで移動が無難かなーと思います。

まぁこれはかなり未来なお話なので、今の段階ではまだまだ分かりません。

電気自動車はやっぱり厳しい?

劣化を考えると電気自動車なんて乗れない!なんて思うかも知れませんが、これは使用用途次第だと感じます。

日産サクラは街乗りをメインとしており電池容量も20kWhです。
経年劣化でバッテリーは確かに減りますが、用途的には問題ない範囲と言えるでしょう。

1台で全てを補おうとすると難しいですが、正直軽自動車での長距離移動が年に何回あるかになりそうです。

筆者も日産サクラが納車されて、一番移動した日でも往復250kmほどです。

これ以上の移動距離となると大容量の電池を搭載した車両が向いていると思います。
日産リーフや日産アリアをお勧めします。

そのため、普段使いは全く問題なく、むしろ快適に運用できています。

これから電気自動車のラインナップは増える?

先日トヨタ自動車からEVシフトへの電池に関する発表がありました。
現在販売中のAQUAにも搭載されているバイポーラ型のリチウム電池をさらに進化させようとしており、全固体電池も2027年には実用化するよう開発を進めていくようです。

これは朗報ではあるものの、それだけでは前に進みません。

日本は充電インフラ網が他の国に比べて脆弱です。
特に出力が大きい急速充電器もまだ設置が少なく、1拠点の充電器設置台数もまだまだ少ない状況です。
充電インフラ網を今後は改善していくことでトヨタ自動車が発表されたバッテリーの革新が進めば大きな変化点となりそうです。

ただ、トヨタ自動車の発表の中で充電インフラについては一切言及がありませんでした。

ここについては、非常に残念であくまで車を作ると言うことに念頭を置いているからでしょう。
できれば、充電インフラにまでトヨタ自動車は足を踏み入れて欲しいと思いました。
レクサスに関しては昨日ニュースになりましたが、専用の充電ステーションを展開しました。

バッテリーEVオーナー向け「レクサス充電ステーション」を東京ミッドタウン日比谷に開設 | レクサス | グローバルニュースルーム | トヨタ自動車株式会社 公式企業サイト
LEXUSは、LEXUS Electrified Program(以下、LEP)に加入するお客様向けのレクサス充電ステーションの第一弾として、6月15日に「東京ミッドタウン日比谷」(東京都千代田区有楽町1-1-2 B3F 事業者 : 三井不動産株式会社)内に、急速充電ステーションを開設しました。

レクサスブランドは高級車路線なので、これでいいと思いますがトヨタ自動車としてはインフラの整備はどうするか検討する必要があるのではないでしょうか。

おそらくトヨタ自動車はガソリン販売はENEOSなどそちらの業種が実施するものとなり、手を入れてないのでは?と考えられます。
水素スタンドに関しても岩谷産業などが実施しているため、そちらと同じような形と思われます。

しかしながら、日産自動車は自社ディーラーに急速充電網を整備しインフラ網にも参入しました。

こちらも各自動車メーカーが本腰を入れてeMPと連携し進めていくと嬉しいですね。