今更ではありますが、日産プロパイロット2.0について、少し解説します。
プロパイロットとは?
プロパイロットは日産の先進技術である「高速道路の単一車線における運転支援」というものになりますが、簡単に言うと高速道路において車がある程度自動的に運転を支援し、アクセルも制御してくれるものとなります。
完全な自動運転ではなく、運転手はハンドルを握っておくことが条件となります。
また、運転の責任も自動車ではなく運転手になりますのでこちらもご注意ください。
日産のプロパイロットは法定速度の全車速域で対応可能となっており、渋滞などで車速0kmになった後も「アクセル」を踏むか「RES」ボタンを押すとプロパイロットを開始します。
対応車種
2023年8月14日時点での対応車種はかなり範囲が広く、軽自動車も対応しています。
車種 | プロパイロット | プロパイロット2.0 |
デイズ | ⚪︎ | × |
ルークス | ⚪︎ | × |
日産サクラ | ⚪︎ | × |
ノート(オーラ含む) | ⚪︎ | × |
キックス | ⚪︎ | × |
セレナ | ⚪︎ | ⚪︎(LUXIONのみ) |
エクストレイル | ⚪︎ | × |
スカイライン | ⚪︎ | ⚪︎ |
日産リーフ | ⚪︎ | × |
日産アリア | ⚪︎ | ⚪︎(オプション or Limited) |
プロパイロットとプロパイロット2.0の違い
プロパイロット2.0になって大きな違いがあります。
・ハンズオフ対応(ハンドルから手を離してもOK)
・車線変更の提案
なお、プロパイロット2.0でも運転の責任は運転手にありますので、ご注意ください。
また、プロパイロット2.0は全ての条件下で利用できるわけではありません、高性能地図データとGPSを利用して使用できますので、トンネル内(GPSが届かない場所)などや雨(前方視界不良)、霧、厚い雲に覆われてGPSが使用できない場合も利用不可となります。
プロパイロット2.0が利用できる高速道路
下記のページで利用できる地図が紹介されています。
全ての高速道路で利用できるわけではありませんのでご注意下さい。
こうしてみると、ほとんどの高速道路で利用できるので問題はないと思います。
プロパイロット2.0が利用できなくても、プロパイロットは利用できますので運転支援としては問題ないかと思います。
ハンズオフは使用できなくても、疲労低減には寄与すると思います。
実際にプロパイロット2.0を体験してみる!
筆者は本日日産グローバル本社ギャラリーへ伺い、日産アリア B9 e-4ORCE Limitedを試乗しました。
下記のページから試乗予約できますので、ご興味ある方はぜひ!
さて、実際に日産アリアへ乗り込みますが、撮影などは一切禁止なので、文字での感想のみです(ご了承下さいませ)
まず最初に高速道路での合流ですが、非常にスムーズな加速で全くストレスを感じず合流できました。
e-4ORCEの制御も素晴らしく、力強い加速力と振られる感じもなく気持ちが良い運転フィーリングでした。
車体重量は約2tあるのですが、重さを感じさせないトルクの強さは圧巻でした。
日産リーフも加速力はあるものの、グンと進む感じは日産アリアの方が強く、また運転していて意のままに運転できている感覚になりました。
高速道路も中盤になったので、メインであるプロパイロット2.0を試します。
プロパイロットの動作方法と同じボタン操作で始動します。
早速プロパイロットが起動するのですが、まずはプロパイロットが起動しアンビエントライトが緑色になります。
その後、アンビエントライトが青色に変わりプロパイロット2.0に遷移します。
この状態になれば、ハンズオフOKの合図なので、ハンドルから手を離すことができます!
恐る恐る手を離すと・・・
おー!、凄い!
ほんとに車がハンドルとアクセルを自動操作してカーブも曲がりますし、直線もずれることなく真っ直ぐに走ります。
これはちょっと感動ものですね。市販車でここまでできるのは本当に素晴らしいと思いました。
ただ、最初はやっぱり完全手放しは怖いので、少しハンドルを握ってしまいますね・・・慣れの問題でしょうけど・・・
手放しで運転できると言うことは非常にストレスフリーになるなーと思いました。
今までのプロパイロットでも十分疲労軽減になっていますが、完全手放しは驚くほどラク!と言うことが分かりました。
運転は結構疲れるんだなーと改めて実感しました。
赤外線カメラがハンドルの真ん中にありますので、まっすぐ前方を見ていないとプロパイロット2.0が解除されてしまうので気をつけないといけませんが、基本的に前を向いて運転しているので問題ないと思います。
と言うことで、1時間ほどの高速試乗はあっという間に過ぎてしまい終わりました。
非常に楽しくドライブできて、満足度が高い試乗でしたね。これは日産アリアの納車が待ち遠しくなりました。
プロパイロット2.0の気をつけないといけないこと
過信は禁物ということが一番気をつけなければならないと思います。
あくまで運転支援というもので、運転手が責任を伴うこととなります。突然プロパイロット2.0が解除されることもありますし、状況によりプロパイロット2.0を起動していてもハンドルが大丈夫か注意深く見ることが大切です。
こういったことを気をつければ、非常に便利なシステムです。
運転手も理解して適切に使用することで、疲労軽減につながります。
また、プロパイロット2.0で事故防止にも繋がるでしょう。
プロパイロット2.0の費用は?
プロパイロットはランニングコストは発生しませんが、プロパイロット2.0はランニングコストが発生します。
プロパイロット2.0を利用するためには、Nissan Connectに加入する必要があります。
3車種が対応していますが、費用は車種により値段が若干異なります。
日産アリアとセレナは25,520円となり、スカイラインは24,200円です。
これは年額費用となりますので、1ヶ月あたりにすると日産アリアとセレナは2,126円となり、スカイラインは2,016円です。
結構いいお値段ではあるものの、地図更新やSOSコール、乗る前エアコンなど他にもNissan Connectの機能も含まれていますので、そこまで高くはないかもしれません。
特に高速道路を利用する機会が多い方にはお得だと思います。
プロパイロット2.0は今後どうなる?
今回日産セレナの最上位モデルであるLUXIONに搭載されました。
この流れからフルモデルチェンジが噂されているエルグランドでも搭載される可能性が高そうです。
意外だったのがエクストレイルに搭載されなかったことです。
もしかしたら、次回のマイナーチェンジなどで搭載される可能性がありますので、選択肢が増えそうですね。
他のメーカーでは手放し運転は確かにありますが、全車速に対応したものはまだありません。
テスラのFSDも日本ではまだ展開されていませんので、今の所、日産が進んでいると言えるでしょう。
いろいろな車種で搭載されれば、日産の強みになりそうですね。これは期待したいところですね。
最後に
今回初めてプロパイロット2.0を体験してきましたが、非常に素晴らしい技術と同時に早く日産アリアが納車されないかなーと思いました。
これだけ便利なシステムが搭載されれば、車での遠出も楽になりますし、出かけようという気持ちになります。
EVだと遠出は敬遠しがちですが、これならお出かけもしたくなりますし、何より日産アリアのバッテリー容量なら遠出も問題ないでしょう。
これからも先進的な技術で日産は魅了して欲しいですね。