電気自動車

日産栃木工場見学!(日産アリアの生産)

電気自動車
スポンサーリンク

少し前にX(旧Twitter)にポストしましたが、日産栃木工場へ見学に行きました。

日産栃木工場は「Nissan Intelligent Factory」という名前で新しい生産方式を採用しています。一体どういうものか記事にしたいと思います。

日産栃木工場へ

日産栃木工場は以下の住所にあります。

〒329-0692 栃木県河内郡上三川町上蒲生2500

都内からだと高速で行くことになるわけですが、なかなか遠い距離なので見学へ向かう際には注意しましょう。

なお、工場見学については、日産栃木工場のHPから申し込むことができます。

日産 工場見学総合サイト
日産栃木工場の現地での工場見学のご予約はこちらから。

予約に関しては空いてる日程をクリックし必要事項を記入した後に、申込完了メールが届く形になります。

こちらで予約完了となり、後は見学日に栃木工場へ行きましょう。

日産栃木工場で生産されている車は?

日産栃木工場では以下の車を生産しています。

 ・日産アリア
 ・日産GT-R
 ・フェアレディZ
 ・スカイライン

ラインナップを見ると、なかなか街中ではそこまで見かけない車ですねー。

今回の見学では日産アリアとなります。

見学開始!

ということで、早速見学開始と行きたいわけですが、工場内は写真・動画撮影は禁止とのことなので、どういった形か字で説明させてください。

なお、見学する車種は「日産アリア」となります。

工場へはゲストホールから専用のバスへ乗車し、工場内へ移動する形となります。

ゲストホールでは点呼があり、今日の説明がありまして、注意事項などご案内があります。

工場内へ行くには下記の写真にある「NISSAN」の下にあるトンネルを潜って向かいます。

塗装工程

最初は塗装工程へ案内されます。

といっても、実際の塗装は見ることができず、塗装工場の近くにあるゲストホールで映像で説明を受けます。

ここでは世界初の全てロボットでの全自動塗装工程の説明を受けます。
特に特徴的なのは、ボディ・樹脂バンパーを同時に塗装する技術となります。
今までの塗装工程ではボディと樹脂は別々で塗装していました。これは樹脂とボディで温度に差をつけないと塗料が付着しないためです。

日産の技術でこの樹脂パーツとバンパーを同時に塗装することができるということで生産効率を高めた形になり、なおかつ全自動(ロボットアーム)で対応可能となりました。

車体溶接工程

次に移動した先は車体溶接工程になります。
ここでは全自動のロボットアームで車体の溶接を行います。ここでも人間はおらず、全てロボットアームで完結となります。
緻密に設計された動きで手際よく車体が作られていくさまは、本当に技術力の結晶だなーと感心しました。

バッテリー・パワートレインと車体の取り付け

ここが一番驚いたのですが、バッテリーとパワートレインは「パレット」と呼ばれる形で用意されて運ばれてきて、その後上段の車体へガチャンと一体化して取り付ける形になります。

詳細は下記の日産のYoutubeをご確認ください。

日産自動車、「ニッサン インテリジェント ファクトリー」を公開
日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長:内田 誠、以下「日産」)は、革新的な生産技術で次世代のクルマづくりを支え、カーボンニュートラルの実現に貢献する日産独自のクルマづくりコンセプト「ニッサン インテリジェント ファクトリー」を導入した栃木工場の生産ラインを初公開しました。

驚いたのが、このパレットに搭載されているパワートレインとバッテリーです。
最初見ていた時、生産ライン上的にe-4ORCEやバッテリー容量で分けてラインが別々かと思っていたのですが、これは関係なく混在でパレット上に搭載されて車体へ取り付けられていました。

確かに合理的ではありますが、このような生産ラインを確立されていて、ものづくりの凄さを体感しました。

なお、このパレットと車体の取り付けも全てロボットアームが行い、人間は正しく動作しているかの工程確認だけでした。
本当にすごい技術だなーと改めて感心しました。

ハンドルやシートの取り付け

さて、組み立てが一通りできたところでハンドルとシートなどの取り付け工程へ行きます。

ここでは取り付け工程を見ることができるのですが、ほとんどが「左ハンドル」でした。

つまり日本向けではなく、海外向け車両ということになりますね。聞いたところによると、今は日本向け車両は少量で海外向け車両生産がメインとなっているそうです。

しかし、5月ごろから日本向け車両も生産されていくそうなので、納車が早い方は6月〜7月あたりに日産アリアが届くかもしれませんね。
ちなみに、まだ日産アリア NISMOは製造されていませんでした。

こちらの製造も早くて6月ごろからとのことで、まだ先のようですね。

なお、取り付け工程は人間が実施していましたが、ロボットがシートを運んで人間が最後に取り付けを行い仕上げの確認をしていました。

完成検査

最終工程となる完成検査です。

ここでは完成した日産アリアの最終点検となります。アクセルを踏んだ時のレスポンスやスピードが正常にでているかなど検査していきます。

ここで全ての内容がOKであれば、合格となり出荷となります。

最終点検は人間も確認していますが、細かい部分は専用の暗所室に運ばれてロボットアームがライトを照らして異常がないかチェックする形となります。

こちらも全自動で行われるので、品質のムラもなく行われて凄いシステムですね。
(今までは人間の目で見てたそうで、このチェックができる人も限られてたんだとか)

出荷

完成検査も通過した日産アリアは最後にシートをかけられて出荷を待つ形になります。

海外出荷分に関してはホイールに白いカバーをして塩害を防ぐ形となります。カバーが覆われていないモデルは国内出荷とのことでした。

パッと見た感じ、ほとんど海外出荷ばかりでしたねー。

しかし、日産アリアがずらーと並んだ姿は壮観でした。

こんなにたくさんの日産アリアを見ることができるのはなかなか機会がないため、改めて見学は楽しかったです。

最後に

ということで、見学時間は約2時間ほどでしたが、非常に満足できた内容でした。

お別れに今回の工場見学ハンドブックをいただきました。

他の工場へも機会があれば見学に行きたいですね。追浜工場も気になるなぁ。

工場見学は無料なので、興味ある方はぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

日産アリアの生産状況を間近でみれて圧巻でしたよ。筆者の日産アリアもここで生産されたんだなーと感慨深いものがありました。