さて、前回の記事で計測したリーフの電池劣化の様子ですが約5年経過したので、現在の劣化状態を見てみましょう。
前回の記事はこちら
電池劣化を計測するLeafSpy(リーフスパイ)
当Blogではお馴染みリーフスパイを使用して電池劣化を計測していきます。
今回もAndroid版のリーフスパイを使用です。
Amazonで販売しておりますので、気になる方は以下から詳細をご確認下さい。
直近の劣化具合を計測
まず、前回7月4日の情報です。
数値 | 補足 | |
SOH | 92.03% | |
AHr | 106.24% | 37.184kW |
Qc | 1784 | ZESP2とV2Hによる充放電があるため |
L1/L2 | 58 |
1ヶ月経過8月6日の記録です。
数値 | 補足 | |
SOH | 91.86% | 前回より -0.17% |
AHr | 106.04% | 37.114kW 前回より -0.2% |
Qc | 1822 | ZESP2とV2Hによる充放電があるため 前回より +38回 |
L1/L2 | 58 |
1ヶ月ほどで、これぐらいの劣化でした。
ちなみに走行距離は1ヶ月で「182km」とすごい少ない気がします…
これは日産SAKURAの影響が大きいです。
5年経過の劣化具合は?
さて、筆者が所有しているリーフ 40kW(ZE1)ですが、登録されてから5年経過しました。
今月は車検も予定している状況です。
こちらのリーフを所有したのは、2019年9月からとなり、3年経過となります。
リーフスパイで初めてみたのは「2019年9月21日」でした。
2019年9月21日のリーフスパイですが、このような数値でした。
数値 | 補足 | |
SOH | 97.55% | |
AHr | 112.61% | 39.413kW |
Qc | 149 | 急速充電回数 |
L1/L2 | 17 | 普通充電回数 |
そして本日2022年9月6日のリーフスパイの数値です
数値 | 補足 | |
SOH | 91.08% | -6.47% |
AHr | 105.14% | 36.893kW -2.52kW |
Qc | 1861 | 急速充電回数 +1712 |
L1/L2 | 58 | 普通充電回数 +41 |
いやー、劣化してますねー。
と言っても、実際は体感的には全然劣化を感じさせないです。
リーフのセグ表示は欠けがなく、12セグの状態です。
距離も全然走れますし、劣化したイメージはありません。むしろ5年経過しているのに2.52kWしか減少していないのは優秀だと思います。
仮に残り5年も同じような劣化だとして、10年で合計5kWの劣化とした場合、40kW-5kW=35kWとなります。
つまり、30kWリーフよりまだ電池残量はあるわけで、全く問題ないということになります。
10年で車を乗り換えるとは限りませんが、運用上問題なさそうです。
蓄電池としても優秀な気がしますね。
10年経過しても10%ほどの劣化なので、かなり優秀かなーと思います。
まとめ
よく電気自動車は劣化するから使い物にならない!って言われますが、データだけ見るとそこまで劣化していないので、全然使い物になりますね。
ICE車と比べるつもりはなく、車としてみた場合、10年経過してもまだまだ使える可能性はありそうです。
確かに世にリーフが出て、まだまだ蓄積データが少ないですが、これからどんどんデータが取れてくるともっと面白いかもですね。
さらに今の時代は多種多様な電気自動車が出てきます。
車によって電池のマネージメントシステムに違いもあるので、もっと面白い結果になるかも知れませんね。
特に安いと言われている中国の電気自動車なんかも時間の経過とともに劣化がどうなるか興味があります。
これにはリーフなどの日本車の方が優秀なのかなどいろいろなデータを見比べると未来の電気自動車は楽しみでしかたないですね。