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ahamo(ドコモ) iPad eSIMを利用する場合の注意点(後編)

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前回ahamoのeSIMについて記載しており、今回後編としてお送りいたします。

前編は以下の記事からご覧ください。

iPadからeSIMを移動する場合の結論

結論から記載するとドコモショップ以外では対応方法はありませんでした。

つまり店頭でしかiPadから他の端末へeSIMの移動はできません。

なお、この手続きに関する内容について詳細は以下に記載していきます。

移行に関する手数料

手数料は移行の内容により変わりますので、ご注意下さい。

eSIM→eSIMへの移行

この場合、手数料はかかりません。

店頭に移行先のスマホを持ち込みしてEID(eSIM ID)をお伝えしましょう。

eSIM→物理SIMへの移行

こちらはSIM形状の変更になるため、手数料が必要となります。

ドコモショップでの手続きになりますが、SIM形状が変更となるため、おそらく3,850円の手数料が発生するものと思われます。

筆者は今回物理SIMへ変更していないため、費用については手続きの時に再度ご確認頂いた方が確実です。

移行の手続き

ドコモショップに行く際には移行元のiPadと移行先のiPhoneを持参しましょう。
筆者は今回iPad→iPhoneへの移行となります。

ドコモショップでは移行する電話番号と移行先のiPhoneのEIDを伝えます。

店員さんはアラジン端末でeSIM移行の手続きを実施、電話番号とEIDを入力頂いて移行のボタンを押していただくと、移行元のiPadのピクト(電波の状況を表示)が消えて、移行先のiPhoneでeSIMのダウンロード案内が表示されるので、「はい」を押下すると利用可能になりました。

ここでの注意点は移行先のiPhoneがインターネットに接続する必要があり、今回は店内のWi-Fiに接続頂きました。

先ほどのダウンロードが完了すると、iPhone側でピクトが表示されて、通信可能になりました。

ここまでの手続きは10分ほどで完了し、スムーズでした。

iPadでのeSIMは注意が必要

ドコモでは2段階認証をSMSで実施している関係でこのような店頭でしかできない対応となっていました。

そのため、オンラインでは解決できません。

このあたりは楽天モバイルなどに比べて、ahamoはオンラインだけで手続きするものとありますが、実際にはできない部分となります。

日本では物理SIMがまだまだ主流であり、eSIMはそこまで普及しておらずこのような煩雑な手続きとなっているため、ユーザー側から見ると非常にわかりにくく、手続きに混乱が発生してしまう原因だと感じました。

実際筆者としても、案内されているFAQを見るとドコモオンラインにTELするよう記載されていますが、実際には対応不可の案内でした。

今後のeSIM対応について

もしかするとiPhone16以降はeSIMのみの対応となることも考えられます。

今回iPad Pro(M4)からeSIMしか対応しておらず、今後のiPadもこのような可能性がありそうです。

また、アメリカで販売されているiPhoneはeSIMのみとなっています。

日本市場は物理SIM(nanoSIM)に対応していますが、今後は廃止されていく可能性は非常に高いでしょう。

nanoSIMもiPhone5から始まり普及しましたので、eSIMも今後は主流になり物理SIMは廃止の方向で進むかもしれません。

そうなると現状4キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイル)はeSIM発行は対応していますが、MVNOなどの3キャリアを借りたサービスを展開している事業会社はeSIM対応していないと生き残れないかもしれません。

技術的な話になりますが、MVNOでもフルMVNOと呼ばれる事業会社しかeSIMは提供されていないので、非常に限定的です。

詳細はIIJmioさんで解説されています。

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この記事は、IIJの技術レポート『Internet Infrastructure Review(IIR) vol.43』(2019年6月発行)の「フォーカス・リサーチ:IIJにおけるeSIMの取り組み...

4キャリアが解放してくれれば広がってくると思いますが、まだ時間がかかりそうです。

MVNOも利益が少ない中対応しているので、ますます小さい会社は大変になるかもしれません。

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