テンフィールズファクトリー株式会社から日本初の液冷式充電ケーブルの急速充電器が発表されました。
しかもCHAdeMOとNACSの両方対応になっており、240kWにも対応とテスラのスーパーチャージャーと同等レベルの充電器が登場のようです。
FLASHの急速充電器について
テンフィールズファクトリー株式会社が展開する独自の急速充電器になります。
独自の課金ネットワークで展開されているのですが、日本では初めてNACSとCHAdeMOの両方対応となっています。
しかも課金方式が従量課金制(kWhの充電された量で課金)となっており、時間制ではないため日産サクラのような電池容量が少ない電気自動車でも同じ単価で充電できるのは魅力的です。
(時間課金であれば、電池容量が大きい電気自動車の方がたくさん充電できる)
まだまだ設置場所が少ないですが、最近広がりを見せておりテスラユーザーもCHAdeMO変換アダプターを使わずに充電できるので重宝されてるようです。
液冷式充電ケーブルについて
日本では急速充電ケーブルとして展開されているのは住友電工製が有名なのですが、ケーブルの許容として「200A」となっており、これ以上の電圧はあまり展開されていません。
住友電工のHPは以下から
そのため、200A以上でる急速充電器は「ブースト」対応となっており15分間だけ350Aなど制限を設けています。
これはケーブルに流せる電圧や電流が高いと熱をもってしまい、許容を超えてしまうということで制限されている状況です。
これを液冷式の充電ケーブルにすることで大きな電気を流せるようになり、これは嬉しい充電器だと思います。
つまり15分のブースト制限がないのと、ケーブルの軽量化が見込めそうです。
今までのケーブルは太くて重く、取り回しが悪いものでした。
特に女性の方だと扱いにくいと思いますので、これは朗報と言えそうです。
NACS対応だと何が良いのか
テスラでCHAdeMOを利用する場合、コネクタ形状が異なるため、CHAdeMOへの変換コネクタを利用する必要があります。
このコネクタ変換は最大50kWまでしか対応しておらず、CHAdeMOで150kW対応充電器でも50kWに制限されてしまう仕様でした。
また、熱に弱くこの季節で充電するとCHAdeMOアダプターのエラーが出てしまい正常に充電できなかったり出力制限が出てしまうことがあるそうです。
FLASHの充電器は最初からNACSコネクタがついているので、テスラユーザであればそのまま車にさすことができ、最大限の出力を受電することができ、スーパーチャージャーと同様と言える形で恩恵を受けれます。
また、従量課金制はスーパーチャージャーと変わりませんが、課金単価が安ければFLASHの方がお得感が出そうですね。
今後の展開は?
まだ正式に発表はされていませんが、今後展開されていくようなので注目です。
この急速充電器が広がってくれば、液冷式のケーブルが一般的になり取り回しが楽で急速充電器も大容量タイプがもっと出てくるのではないでしょうか。
そうなると電池容量が大きい車でも充電時間が短縮できるので、遠くへドライブすることもそんなに困ることがなくなりそうです。
特にトイレ休憩の時間で十分な電気量を回復できそうです。
(10分から15分で30kWh〜40kWh近く回復できれば十分かも?)
急速充電器の進化
ここまで充電時間が短縮されれば遠出も困ることはなくなりそうですね。
特に電池容量が大きい電気自動車であれば、困ることがなくなりそうです。
仮に日産アリア B9で考えた場合、15分で30kWほど回復できれば5km/kWhの電費で150km以上走れることになります。
30分なら60kWhなので300km走れますので、十分と言えるでしょう。
ここまでくると電気自動車での充電問題も解決できそうです。
早く色々な場所で展開してもらえると嬉しいですね!