最近eMPさんが展開している急速充電器がかなり広がりを見せている。
状況についてまとめてみました。
写真はeMPさんからの引用となります。
eMP(e-Mobility Power)とは
株式会社e-Mobility Powerとは、日本におけるEV充電器の設置補助、ネットワーク運用、充電課金を行っている会社となっています。
主な出資者は以下となります。(株式会社は省略)
・東京電力HD
・中部電力
・トヨタ自動車
・日産自動車
・本田技研工業
・三菱自動車工業
・日本政策投資銀行
主に電力会社と日本の自動車会社となっています。
また、日本では充電規格として「CHadeMO」を推奨しておりますので、CHadeMOの充電課金ネットワークを最初に立ち上げたのも
前進の会社であるJCN(ジャパンチャージネットワーク)株式会社となり、こちらを買収した形となっています。
急速充電器が拡大中
日本のEVネットワークが誕生して11年が経過しており、現在初期に設置した急速充電器の耐用年数が終了となり設備更改が行われています。
しかしながら、急速充電器は1基あたりかなり費用が高く(出力によって異なりますが、200万~700万円ほど)そのまま廃止となるケースも多々あります。
ところが、ここ最近セブンイレブンでABB製の急速充電器(2つ口がついているもの)が急に増え始めています。
eMPのサービス開始した充電スポットのお知らせを見ると毎月全国のセブンイレブンがいくつか充電器が設置されているのが分かります。
お知らせ一覧はこちら
筆者の記憶では以前CEVの補助金を活用してセブンイレブンがかなり申請していたようなんですが、ちょっと記事を見つけることができませんでした。
何はともあれ充電器が増えていくのはありがたいことですし、出力が高く2個の口が付いていると充電渋滞がいくらか回避できると思います。
今後は?
とはいっても、まだまだ急速充電器の数は少ないと思われます。
これは設置場所というより、設置された場所に急速充電器の接続口数が少ないという意味です。
今後EVが復旧してきたら、1ヶ所に複数の口(できれば6基以上)がないと充電渋滞が常に発生する状態となります。
ガソリンスタンドでもだいたい6口ほどあって給油できる形になっていると思いますが、EVも同じようにそういった仕組みにしていく必要があります。
今は日本の電気自動車普及率が少ないこともあり、充電渋滞がそこまで頻発していませんが、今後はかなり起こる確率が高くなります。
特にSA・PAのような箇所は早急に対処する必要がでてきます。
大黒PAでは日本で初めて6基の充電器がeMPにより設置されました。
最低でもこれが普及しないと、これからは充電渋滞がもっと起こるでしょう。
その点テスラのスーパーチャージャーは素晴らしく、1ヶ所で4台以上の充電ができるような設備となっています。
しかも現在はv3となり、出力も250kWに対応しています。
CHadeMOは現在において150kWが最大出力となっています。
これからのEVは大容量のバッテリーを積んでいることもあり、早急に改善が望まれますので、eMPには頑張って頂きたいですね。