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V2H活用方法のご紹介

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一戸建てにお住まいでV2Hを検討されている方にどういった使い方のご提案ができるのかと思い、今回記事にしました。

V2Hの組み合わせのメリット

V2H(Vehicle to Home)とはEVやPHEVに貯めた電力を取り出したり、逆に自宅の電気から(太陽光含む)EVに電気を充電することができる機器のことを言います。

詳細は以前の記事をご確認ください。

さて、V2Hですが何がメリットかと言いますと電気を蓄えて必要な時には自宅に電気を渡すことが最大のメリットとなります。

蓄電池と変わらないのでは?というご意見もありますが、蓄電池の大きい容量でも大体10kWh前後となっています。
EVはもっと大容量のため、EVを蓄電池の代わりに利用するということは非常にコストパフォーマンスがいいことになります。
これほど大容量の蓄電池はないので、仮に停電が発生しても何日間はEVから電気を取り出して凌ぐことも可能となります。
なお、このV2Hが使えるのはCHAdeMOに対応したEVのみとなります。
そのため、TESLAのModel3では今のところ実現はできません。CHAdeMOは日本が提唱した充電規格となっており、被災経験が多いことからこういった仕組みが策定されたという背景があります。

どんな使い方?

筆者の場合、電気のプランはまちエネが提供している「毎日充電無料プラン」というものに加入しています。
こちらのプランはEVを所有している方のみ加入できる専用プランとなっていまして、深夜1時〜5時までEVへ充電する電気料金が無料になるプランです。
(純粋に充電する電気代は無料ですが、充電に対する再エネ賦課金と燃料費調整額は発生します。)

上記時間帯以外は東京電力(各地域電力会社)の従量灯Bと同じ料金設定となります。

そのため、下記のEVPSアプリ(V2Hの操作アプリ)で充放電のスケジュールを組んでいます。

充放電時間
充電1:00〜5:00
放電117:00〜1:00
放電25:00〜7:00

充電の状態

V2Hのため、最大6kWhで充電可能となりますが、実際には自宅の他の電化製品を使っているため(待機電力など)寝ている時間の充電は4kWh〜5.4kWhほどの充電量となっています。

筆者宅の契約容量が60Aとなっており、それを超えないようにデマンドコントロールで自動的にV2HがMAXまでの充電電力量で充電されています。

超えてしまうとブレーカーが落ちて停電してしまうため。

AiSEG2の充電状態の画面

AiSEG2の画面で電気の流れとしてEVに充電しているのがわかります。
ただ、AiSEG2のクランプ側として電力が出ないので、1.9kWの表記となっています。
EVPSのアプリで見ると問題なく充電されています。

EVPSのアプリでは5.3kWで充電されていることがわかる

放電の状態

筆者宅は太陽光(5.2kW)発電もあるため、昼間は太陽光発電の電気で自宅の電気は賄っており、それ以上の電気は東京電力に売電しています。

太陽が沈むと発電できなくなるので、EVの電気を自宅で消費するよう使っています。

お昼は太陽光で発電&売電

夜間はEVの電気で自宅の電気を消費

1日の電気使用量の流れ

まちエネの会員ページで1日の電気使用量を見ることができます。

このような形で充電している時間は電気を使っていますが、晴れている日は太陽光で昼間はほぼ自家消費で買電となっておらず、夜間はEVからの電気で補っている状況です。
夜間でもところどころ0.1kWほど使用していますが、これはV2Hの使用電力がどうしても買電となってしまいます。

1ヶ月の電気使用量は?

まちエネの会員ページで請求書がありまして、その中で充電電力と実際の使用電力がわけて表記されています。
例として2023年1月の明細は以下となります。

電気の使用内訳は以下となります。

使用量電気代
基本料金(60A)1,716円
使用電気135kWh2,782.8円
充電電力389kWh0円
燃料費調整額524kWh6,806.76円
再エネ賦課金524kWh1,807円
合計13,112円
燃料費調整額と再エネ賦課金は無料充電の電気使用量もカウントされてしまう

電気代は安いのか?節約になっている?

最近電気代が高騰しており、かなり抑えて利用しても以前に比べて高く感じてしまいます。
実際筆者も去年の電気代は6千円ほどでした。
そう考えるとかなりの額となっていますが、EVの電気を自宅で上手に活用することにより、電気代を節約に繋げています。

V2Hの新たなる活用は?

V2Hは電気代の節約だけでなく、万が一の停電の時もEVの電気を使って凌ぐこともできます。

また、夏と冬に電力会社からピーク電力時の使用を避けて、ブラックアウトを抑制する要請がありますが、これもV2Hを使うことで貢献できます。

さらにVPP(バーチャルパワープラント)と言う機能がありまして、V2Hが接続されている機器を大元でコントロールすることでEVの電気の充放電を計画的にコントロールし、ひとつの大きな発電所のような動きを作ることができます。

日本は災害大国なので、こういった取り組みがもっと広がれば電気の活用が大きく変わる可能性を秘めていると思うので、ぜひ進めてもらいたいですね。

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