e-MobilityPower(eMP)からSAに複数の急速充電器が設置されたので、記事にしました。
どこに設置されたのか?
設置されたのは下記のSAとなります。
・浜松サービスエリア(上り・下り)
・駿河湾沼津サービスエリア(上り・下り)
上記以外のSAやPAにも設置が始まっているそうで、これからも増えていく予定のようです。
上里SAの上りも設置されたようです。eMPのHPにはまだ記載がありませんでした。
今回設置された急速充電器は?
設置された充電器ですが、嬉しいことに複数の口をもった充電器となっています。
今までは1基設置がほとんどだったのに対して、複数の口を持っています。
しかも、出力が高い充電器が設置されたので日産アリアや日産リーフe+の方には朗報と言えそうです。
設置された充電器ですが、以下となります。
・ABB製 Terra 184 2口 最大150kWの出力に対応
15分間は最大150kWで出力するブーストモード
・ニチコン製 NQM-UCY04P 4口(4基)最大90kWの出力に対応
15分間は最大90kWに対応するが4台同時充電の場合出力が低下します。
なお、後から接続された方が出力が高くなる仕様となっています。
こういった特性があるため、日産サクラは受け入れ電力が30kWまでとなっているのであまり恩恵はありません。
複数設置された急速充電器の恩恵
さて、今回SAに設置された複数の急速充電器ですが、これは非常に大きな意味を持ちます。
今までのSAでは多くて3基、基本は1基の運用でした。
最大8台同時に充電できるような形となったため、TESLAのスーパーチャージャーと同じような体制になったと言えそうです。
(TESLAより出力はまだ低いですが・・・、TESLAのV3スーパーチャージャーは最大250kWに対応)
複数設置されたことによるメリットはというと以下になります。
・充電渋滞の解消
・仮に1基の充電器が故障していても、複数台あるのでなんとかなる。
(今までは1基しか充電器がなかったので致命傷だった。電欠の恐れがあり立ち往生)
また、大容量バッテリーを搭載している電気自動車にとっては出力が高い充電器が設置されたのも大きなポイントだと思います。
今までは高くても90kWでしたが、今回150kWの急速充電器が設置されたことによって、かなりの電力を充電することができます。
理論上では、15分で37kWほど充電できます。しかし、これはあくまで理論値であり受け入れできる車が150kWまで対応していた場合です。日産アリアは最大130kWまでしか受け入れることができませんので、ご注意ください。
これからはどうなる?
eMPの発表によると、急速充電器の稼働率が高いSAやPAを中心に今後も増設することを発表しています。
今は新東名や東名など大きい高速道路がメインのようですが、今後は中四国や九州、北海道エリアも広げて頂きたいところです。
特に中四国(山陽など)は出力が50kWがほとんどなので、90kW以上を設置されるとより便利になりそうです。
今までは一回の充電でも50kWなら30分で約25kWしか入りません。
日産アリアの電費は約5.5km/kWhのため、120kmほどの距離しか回復できなかったわけです。
しかし、今後は90kW以上となれば、1充電あたり200km以上は回復が見込めそうです。
これであれば長距離ドライブも可能となり、ガソリン車と遜色なく移動できそうですね。
長距離となれば、どこかでトイレ休憩や食事は発生すると思いますので、30分の充電は気にならないレベルと言えそうです。(休憩も大事です!)
今後も複数の急速充電器が設置されれば、快適な長距離ドライブができるので、eMP頑張って欲しいです!