日産サクラで急速充電を行い、バッテリー温度が上昇した際のエアコン冷媒による冷却機構を調べました。
急速充電を実施
まずは急速充電をしないとバッテリー温度が上昇しないので、電池が減っている状態からスタートです。
外気温は「22度」となります。
残量 | 温度 | |
バッテリー | 19% | 25.5度 |
どのタイミングでエアコン冷媒機能が働くのか
急速充電の遷移状態を以下にまとめます。
充電完了少し手前の状態を見ると…
バッテリー温度が40度に達するとエアコン冷媒機能が動き始めました!
ということで、上記のような流れとなりましたが、以下に数値を記載します。
時間/バッテリー | % | 温度 | 電力量 | |
充電前 | 19% | 25.5 | 5.7kW | |
23:07(約10分経過) | 46% | 33.6 | 10.7kW | |
23:15(約15分経過) | 61% | 36.2 | 12.2kW | |
23:28(約30分経過) | 77% | 40.0 | 14.8kW | |
23:30(約32分経過) | 78% | 40.4 | 15.0kW | 30分で充電完了しましたが、待機中の方がいらっしゃらなかったので、 2分追加で充電しました。 |
効果は?
冷媒機能が動き始めてからは、温度上昇が少し緩やかな感じがしました。
しかし、そもそも25.5度から充電を開始して、30分で40度まで上昇するのはリーフより温度上昇が早いと言えそうです。
もしかすると日産もこれを理解していたので、エアコン冷媒機能を搭載したのかも知れないです。
30分での充電電力量とバッテリー温度は?
実験の結果ですが、30分の充電で58%の回復となり、電力量は約9kWでした。
急速充電器は日産ディーラーの44kWで実施しました。
日産リーフと充電で比べると?
30分では20%~80%までは回復ができないですが、電費で考えると日産サクラの場合「8~9km/kW」なので、そこまで悪くないように思います。
仮に8だとして9kW充電できましたので、72kmは走行できそうです。
リーフの場合、「6~7km/kW」なので、2kmほど日産サクラの方が上になりますね。
筆者が所有している日産リーフ40kWですが、同じ20%からの充電だと75%ぐらいまで回復します。
その際の充電電力量は15kW~17kWほどなので、仮に6として16kW充電できた場合、96kmの走行が可能となります。
こう考えると当たり前ですが、リーフの方が一回の充電で走行できる距離は長いのですが、電池温度が上昇して、急速充電が何回もできない問題があります。
しかし、冷却が働いて毎回問題なく充電できるなら、日産サクラの方がリーフより普通に長距離も走れそうです。
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