ダイナミックプライシングとは?
簡単に言うと「料金変動性」になります。
例として、旅行シーズンのホテルをイメージして頂くとわかりやすいのですが、年末年始やゴールデンウィークのような繁忙期はホテルの宿泊料金が閑散期より高く設定されていると思います。
逆に閑散期は料金を安くして少しでも利用して利益を確保するような形で動いています。
このように、サービスの需要に応じて料金を変動させる仕組みをダイナミックプライシングといいます。
充電シフトの実証実験とは?
では、充電シフトにおける実証実験ということでダイナミックプライシングが行われるわけですが、一体どういうことかと言いますと、EVなど電気自動車の充電タイミングは一般的に夜間に行われることが多いと思います。
これは私たちの行動として夜間は車を駐車して動かさず何もしないため充電しやすいわけです。
スマホの充電と同じで睡眠中が一番効率的なわけですね。
また電気という性質的にも夜間は使用量が下がりますが、発電所はある程度需要供給が保っていないとブラックアウトしてしまうので、供給0にすることもできないです。
そうするとある程度電気を使う必要性があるので、EVは夜間充電に向いてると言えます。
しかしながら、昼間は充電不要かというとそういうわけでもありません。
電気というものは貯める(貯蔵する)ということができません、これは充電池に貯めるという意味ではなく発電してもある一定以上使わないことが見込まれた場合は捨てるしか無いのです。
勿体無いのですが、電気の仕組み上、現状はこのような状態です。
昼間は「太陽光発電」もあり実はかなり発電(日本の電源比率でピーク時約20%ほど)されていて、火力発電や原子力発電は抑えられてしまいます。
つまり本当はもっと電気が作られているので、余ってる状況なんですね。
その時にEVへ充電して電気を貯めましょうという取り組みなのです。
つまり卸売価格の電気代も安いということになります。
特に11時〜14時の間が発電ピークとなっています。(お昼時間は工場も休憩するので一時的に電気使用量が下がる)
この時間にEVへ充電して貯蔵すれば一石二鳥ということになるのです。
どういった電気料金プランなのか?
電気料金プランは各エリアの大手電力会社における「従量灯BもしくはC」の料金プランに準じます。
そこに4時間分だけEVへの充電が無料という形となります。
(正確には充電料金自体は無料ですが、充電した際の電力量における再エネ賦課金と燃料費調整額は発生します)
今まで大手電力会社で従量灯BもしくはCをお使いの方は変更なく利用できますので、EVをお持ちで充電環境がある方ならお得だと思います。
しかし、オール電化などで専用の料金プランの方は逆に高くなる場合もありますのでご注意下さい。
電気自動車を持ってる方は参加すべき?
絶対に参加すべき!とは言えませんが、ご自宅に充電環境がある方は参加されてもあまり損はないと思います。
(オール電化などの専用プランの方は要検討ですが)
今回の実証実験に参加しアンケートなど答えて実証実験の時間に充電をした場合、謝礼金として「6万円」が頂けます。
ただし、実証実験には専用の測定器が必要となります、これは充電が行われたことを測定される機器でまちエネ負担で取り付けてくれますが、取り外したい場合の費用負担は契約者になります。
いわゆるまちエネさんを解約する時に取り外したい場合ですね。
また、LTEで通信してまちエネに充電電力量情報を送信しているのですが、来年からこちらの通信費として月額660円かかってしまいます。
ここを考えた上でご参加の検討を頂ければと思います。
募集期間と実証実験はいつからいつまで?
モニター募集期間:2022年9月13日(火)~2022年11月30日(水)
モニター協力期間:お手続き完了後~2023年1月31日(火)
ダイナミックプライシング実証事業期間:2022年12月26日(月)~2023年1月31日(火)
募集期間は11月30日までなので、忘れないうちに応募して下さい。
応募方法は?
上記クリック頂ければまちエネさんの申し込みHPへ遷移しますので、そちらから必要事項を記入の上申し込みを実施して下さい。
参加について
筆者は今年の秋に実施されるダイナミックプライシングの実証実験に参加予定です。
既にこちらの申し込みは締め切られていますが、おそらくまちエネ会員向けだけにお知らせされたようです。
実証実験が始まりましたらレポートさせて頂きたいと思います。
コメント
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