2/9にENECHANGEから発表されたe-MobilityPowerとの連携がかなり嬉しい内容となりましたので、記事にしました。
ENECHANGE(エネチェンジ)はどんな会社?
ENECHANGEはEV用の充電器の設置・運用を行っている会社となっています。
少し前に会社や商業施設向けにも普通充電器設置を「設置・月額費0円」を打ち出して話題になりました。
※2023年2月13日現在もキャンペーン実施中で0円やってるようです。
電気自動車の充電には「普通充電」と「急速充電」がありますが、ENECHANGEは「普通充電」に特化した形で展開しています。
これは普通充電器の需要を見越した方針で動いているようで、普通充電器6kWを設置する発表会でも話題になりました。
印象的なのが、経路充電も大事ですが、目的地充電にまだまだ需要があるとの見解でこのように展開しているようです。
※経路充電・・・目的地の途中で充電する(急速充電がメイン)
目的地充電・・最終の目的地で充電すること(宿泊施設や商業施設など、普通充電がメイン)長期滞在型
設置・月額費0円はなぜ可能なのか
これは政府の補助金を活用したサービスとなっており、普通充電器の普及を進めるためにキャンペーンを実施しているからこそ可能となっています。
詳細は以下のページから
ENECHAGEも補助金という形で政府の補助金で足りない分を補っています。
これはとにかく普及が大事なので、広めることで覇権を取ることができます。
目的地充電がENECHANGEが1番の普及を獲得することで、顧客の囲い込みと継続的な収入につながるためとなります。
急速充電器は設置・運用には非常に高価となっており、黒字化はなかなか難しい側面があります。
設備の点検費用も非常に高価なため。
どうやって収益化するのか
まさに電気自動車の充電サービスはここが課題となっています。
ENECHANGEは上記の通り、とにかく普及を目指しています。
これは認知度が上がり、目的地充電が整備できれば継続的に収入を得ることができます。
0円設定はあくまで設置といつまでかはわかりませんが、月額費も途中からはかかってくることになるでしょう。
また利用設定費というものが設定されており、こちらが利用されるといくらかがENECHANGEの収入となります。
普通充電器はメンテナンス費や電気料金も安いため、かなり安定した収益が見込めるのも大きな点となります。
また6kWまで出力が対応している点も大きなポイントです。
最近の電気自動車はバッテリーの容量が大きくなり、3kWの充電ではなかなか充電できない問題がありますが、6kWでは倍になるため、非常に有利です。
もちろん車両側も6kWに対応している必要があります。
※日産サクラや2017年モデル40kWリーフ、24kW、30kWの日産リーフは3kWまでしか対応していません。
2022年にマイナーチェンジした40kWリーフはメーカーオプションで6kWの普通充電対応も可能です。
e-MobilityPowerとの連携は?
これが今回発表された大きな話題です。
eMPと連携するということは、各社で発行されている充電カード(eMP対応)がENECHANGEで使用することが可能になるということです。
これはZESP3カードでも例外なく可能となり、プレミアムプランは普通充電が無料のためかなりお得です。
特に6kWで充電可能となると日産以外の電気自動車でもZESP3の契約は可能なので朗報だと思います。
筆者もZESP3を契約していますので、ENECHANGEの普通充電器がもっと普及してもらえれば恩恵を受けれそうですね。
まだまだ近場にはENECHANGEさんの充電器は少ないですが、これからに期待です。
特に宿泊施設や商業施設に増えることを切に願います。
これからの充電器ネットワークはどうなる?
色々充電ネットワークが広がることはユーザにとって嬉しい限りです。
ただ、サービスが継続的に実施されなければユーザとしては困ってしまいます。
突然のサービス終了が一番困るパターンですね。
また別途記事にしますが、トヨタが展開していた普通充電器のサービスが設備更改で改悪される残念な結果になりました。
今後も充電器ネットワークが充実して電気自動車の運用が身近になれば嬉しいですね!